1 名無しさん@おーぷん :2016/06/27(月)17:17:35 ID:7bL

 山都町の矢部高3年の本田菜々さん(17)は野球部員で、県内でも珍しい女子主将を務める。日本高野連の規定で全国高校野球選手権熊本大会は今年も出場できないためスタンドで見守るが、
「グラウンドから離れていても気持ちは一つ。声を出して一緒に戦いたい」と意気込む。

 身長160センチ、右投げ左打ちの二塁手。矢部中時代はソフトボール部に所属し、甲子園でプレーする球児は憧れだった。矢部高野球部の練習を見て、一緒に甲子園を目指そうと迷わずに入部した。

 しかし男子に比べて体力に差があり、足も追いつけない。それでも、「女子だからといって諦めたくない」と白球を追い声を出した。2年の時には無理がたたって膝を傷め、アキレス腱[けん]も炎症。
チーム唯一の女子部員という寂しさも感じ辞めることを考えたが、「野球が好き」という初心を思い出して踏みとどまったという。

 「男子と変わらずひたむきに頑張り、熱い気持ちを持っている。チームを引っ張ってほしい」。上田竜治監督(27)が、主将指名を決断したのはそんな理由から。「県内高校の野球部で女性主将は聞いたことがない」と県高野連が言う、異例の抜てきだった。

 しかし、公式戦出場は一度もかなわないまま。本田さんは「つらい気持ちもあるけど、それでもいいと思って野球を始めた。練習でプレーできるだけでうれしい」と笑う。
副主将の山下永遠[とわ]さん(2年)は「キャプテンの姿を見て、自分も成長できた。大会で『勝ち』をプレゼントしたい」と張り切る。

 熊本大会初戦は7月15日、東稜高と対戦する予定。「勝ちにこだわる気持ちはみんなと同じ。チームが楽しくプレーできるように、必死で応援したい」。最後の夏、仲間と一緒に全力を尽くす。
https://kumanichi.com/news/local/main/20160627006.xhtml


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